本の印象に残っている一文を書いていくスレ

1: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:20:26 ID:L9V
「君はルートだよ。どんな数字でも嫌がらず自分の中にかくまってやる、実に寛大な記号、ルートだ」

小川洋子『博士の愛した数式』

引用元: 本の印象に残っている一文を書いていくスレ

2: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:23:21 ID:L9V
ある時は部屋全体が巨大なる万華鏡です。からくり仕掛けで、カタリカタリと廻る、数十尺の鏡の三角筒の中に、花屋の店をからにして集めてきた、
千紫万紅が、阿片の夢のように、花弁一枚の大きさが畳一枚にも映ってそれが何千何万となく、五色の虹となり、極地のオーロラとなって、見る者の世界を覆いつくす。

江戸川乱歩「鏡地獄」

4: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:27:00 ID:DrQ
>>2
いいね~

3: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:26:15 ID:L9V
「でもね、スペースシャトルが打ち上げられるフロリダの抜けるような青い空って、絶対、私に似合うと思うんだ。この点だけは、私は誰にも負けないと思うんだ。
私なら、フロリダの抜けるような青い空の下を、笑いながら発射台に向かって歩いてみせる」

向井万起男『君について行こう 女房は宇宙を目指す(上)』

補足:宇宙飛行士の向井千秋さんが旦那さんに言った言葉(ノンフィクション)

65: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:38:50 ID:kha
>>3
好き

5: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:28:29 ID:h8c
各人の魂のどん底には、彼を英雄たらしめる高貴な火花が潜んでいるが、その火花は華々しく燃えることに疲れ易い──ただ運命的な瞬間のくる場合だけ、それは焔となって燃えあがり、偉大なる行為を照らすのである。

トルストイ「セヴァストーポリ」

48: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:25:44 ID:Vlc
>>5
トルストイさすがな文ですね~

6: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:29:31 ID:L9V
「空っぽの寝台で生涯を送る男は、想像力のなかでしか生きられない」

『幻想図書館』 寺山修司

7: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:30:44 ID:h8c
人間が人間として完成しない限り、人間になるには今後もなお英雄的な心が必要だろうから。

フチーク「絞首台からのレポート」

8: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:32:28 ID:L9V
その人のことをだれも話さない、それに、だれにも話しかけてももらえない、なんてひとがいたら、そのひと、だんだん消えてってしまうに違いないぞ。
だって、自分がいるって、信じられなくなってしまうもの。

『ムーミンパパ海に行く』

9: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:35:13 ID:L9V
“知り合いがわんさといたって、友だちはひとりもいない”ってことは、ありうるんだよ。

『ムーミン谷の仲間たち』

10: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:35:15 ID:kF1
信じるに値しないことを信じる、それだけが本当の意味で、信じるっていうことなんだとぼくは思う

『エンジェル・ハウリング』

55: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:33:17 ID:Vlc
>>10
信念の少年や!

11: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:38:19 ID:L9V
私は、友が無くては耐へられぬのです。
しかし、私には、ありません。
この貧しい詩を、これを、読んでくださる方の胸へ捧げます。
そして、私を、あなたの友にしてください。

八木重吉『秋の瞳』

詩集の最初のページに書いてある言葉や

52: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:29:11 ID:Vlc
>>11
八木重吉 信頼できそうな人やね

57: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:33:47 ID:L9V
>>52
29歳の若さで病死した詩人やな
この人の詩は素朴でどこか寂しくて好きやわ

62: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:36:19 ID:Vlc
>>57
そんなに若くして…神がそばにおきたかったんやな

64: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:38:28 ID:L9V
>>62
八木重吉の詩は一部が青空文庫で読めるのでぜひ

自分語りやけどワイが家出して親元から離れた時にこの二冊だけ持っていったわ

69: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:41:53 ID:Vlc
>>64
読むわ さんがつ!
(奇遇やなワイも家出組や)

12: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:39:42 ID:6aC
そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな

ヘルマン・ヘッセ『少年の日の思い出』

14: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:41:54 ID:Vlc
秋は来ぬ紅葉はやどにふりしきぬ
道ふみわけてとふ人はなし

古今和歌集や

15: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:43:00 ID:L9V
>>14
古今和歌集が出てくるとは思わなかったわ
でもいい一文を教えてくれてサンガツ

18: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:47:34 ID:Vlc
>>15
てれますがな ありがとナス

16: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:45:14 ID:L9V
何の権利があって…そう思いました。
何の権利があって、俺を除け者にするんだ、と。
いったいどういう権限があって、他人の大切なものには何の価値もないと鼻で笑えてしまえるんだと。自分が持っているものだけが美しく、そして価値があるのであって、それはおまえなんかには一生手に入らないものなんだ、と馬鹿にできるのか。

西澤保彦『彼女が死んだ夜』

17: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:47:19 ID:G0G
花よ美しいものたちよ
なぜいつもおまえたちのそばに死があるのか

星野富弘

21: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:48:44 ID:L9V
自分の人生を他人に干渉してもらいたい。
それが、愛されたい、という言葉の意味ではありませんか?

森博嗣『すべてがFになる』

22: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:50:48 ID:L9V
憎しみで生きている人間にとって死ぬことなどこわいことではないのじゃ
生きる気力をなくしたまま生きることにくらべればな

いがらしみきお『ぼのぼの』

24: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:53:01 ID:Vlc
あの夏の終わり 今でもはっきりと思い出せる公園での日々
子猫とぼくは
たしかに
家族だったのです

ふたりのねこ ヒグチユウコ

25: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:54:17 ID:L9V
自分で在れ
自分だけで在れ
それによって
孤独を背負わされようともじゃ

スナドリよ
『ふり』などやめろ

自分以外のものを受け入れようとすれば
すべて『ふり』になる

いがらしみきお『ぼのぼの』

26: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:58:11 ID:L9V
ああほんとうにどこまでもどこまでも
僕といっしょに行く人はないだろうか

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』

27: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:59:17 ID:L9V
「期待して、人生に助平になってると、ガツーンて一発夢を壊されて、恥ずかしい状態になってしまう。」

漫画家のみぎわパンの言葉

29: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:00:41 ID:vMd
全世界がひとつの舞台
そして人間はみな役者にほかならぬ

W・シェイクスピア 『お気に召すまま』

153: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:51:10 ID:WXu
>>29
ええなあ 名言やね

30: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:01:47 ID:iVV
文章記憶してるとか凄ヨ

31: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:02:32 ID:L9V
>>30
実はメモしてまとめてるんや……

36: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:04:05 ID:tLB
その男の写真を三葉持っている

37: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:04:31 ID:WBL
>>36
人間失格か

38: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:06:13 ID:L9V
ひとりになった。
一人になった。
むしろの上はさみしいな。

私は知らない あの子が先よ。
だけどもだけども、さみしいな。

お人形さんも ひとりになった。
お人形抱いても、さみしいな。

あんずの花が ほろほろほろり。
むしろの上はさみしいな。

金子みすゞ「喧嘩のあと」

39: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:07:14 ID:h8c
存在の頂点に爪だちする生命の熾烈な発作において、彼は一躍して彼方の岸に達する。鑿と槌との響きが未だ消え去らぬ間に、喇叭が未だ吹き終われない間に、この幸福な星を持ち血気に満ちた魂は栄光の雲を曳いて霊の世界に飛び去るのである。

スティーヴンスン「若き人々のために」

44: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:16:51 ID:Vlc
>>39
詩的な格調高い文やね
ワイには難解やがすこ

40: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:09:03 ID:2o7
 余談のようになりますが、私はいつだか藤村と云う人の夜明け前と云う作品を、
眠られない夜に朝までかかって全部読み尽し、そうしたら眠くなってきましたので、
その部厚の本を枕元に投げ出し、うとうと眠りましたら、夢を見ました。
それが、ちっとも、何にも、ぜんぜん、その作品と関係の無い夢でした。
あとで聞いたら、その人が、その作品の完成のために十年間かかったと云うことでした。

太宰治「小説の面白さ」

54: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:31:53 ID:Vlc
>>40
太宰くん おとぼけやなあ

41: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:11:48 ID:L9V
空襲で炎に包まれる、なんてことは、皆で一緒に不幸になる式のことで、孤立にくらべれば、リクリエーションみたいな感じさえすることなんだ。

色川武大『うらおもて人生録』

そして、、
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